レスリングの全日本選手権にて、今日の最終日で渡利璃穏(わたり・りお)さんが75キロ級で優勝を果たしました。
75キロ級のリオ五輪出場選手はまだ決定していないため、渡利璃穏さんが選出される可能性が高くなりました。
渡利璃穏さんがリオオリンピックへの出場を確実にさせるのは、
来年の3月のアジア予選への出場権を手に入れて、そこで更なる成績を残すことです。
75キロ級は、ずっと出場を独占していた浜口京子選手がリオを断念していたため、
渡利璃穏さんの五輪行きの可能性が、現実味を増してます。
渡利璃穏さんはリスペクトする浜口さんと五輪に関して、
「倒さなければいけない相手だった。
京子さんが出ないなら、勝たなければいけないと思った」
と語っていました。
渡利璃穏の2階級増量の苦悩・・・
渡利璃穏さんはもともとは63キロ級の選手でした。
しかし、9月頃に階級を上げることを決断し、そこから食事と練習の苦労が続いたそうです。
渡利璃穏さんは1日5食を食べて、プロテインもしっかりと摂っていたようです。
今まで来ていた服も入らなくなり、
女性としての生活も捨てて、
レスリングに賭けたのです。
今回の優勝は、並ならぬ努力が生んだ成果で、
リオ・オリンピックへの出場が確定すれば、
多くの予想を裏切る、番狂わせの実現となります。
渡利璃穏の出身中学と高校大学
渡利璃穏さんは島根県の松江出身の方です。
出身中学は地元の松江市立第一中学で、高校は至学館高校、
そして大学は至学館大学に進学していたそうです。
渡利璃穏さんはジュニアレスリング時代から有望な選手で、
中学時代のジュニアレスリング選手権では優勝も経験してます。
大学では全日本選手権で初優勝。
全日本の選抜選手権でも優勝を果たしてます。
63キロ級の選手としてアジア大会と世界選手権にも出場を果たし、
女子レスリング選手としては、申し分のないキャリアを誇っていました。
75キロ級までの動きを保ちながらの、増量は困難を極め、
これまでの経歴とは、ある意味決別した勇気いる決断もありました。
個人的には、渡利璃穏さんの勇気と決断力が、
今回のリオ五輪への可能性を呼び寄せたものだと思えます。
渡利璃穏の身長と体重
渡利璃穏さんは63キロ級の選手ですが、
身長は163センチでした。
この身長で75キロ級まで、本当に大変そうです・・・。
ちなみに長年、日本女子の75級のトップにいた浜口京子さんの身長は170センチ。
渡利璃穏さんがいかにして、その体重で、動きのキープを残すのに苦労するのかが分かるとおもいます。
ただ、五輪に出場するだけでなく、メダルも当然期待したので、
今後の渡利璃穏さんの、世界の選手への「勝ち方」も見てみたいとおもいます。
来年の3月のアジアに向けて頑張って欲しいですね!