かつては日本人以外で、初めての横綱になった曙さん。
横綱として大相撲で活躍したあとは、格闘技にも参戦し、
プロレスから、タレントまで、幅広く活動されてます。
一見、怖い外見に見える曙さんですが、
実はとても優しく、温かい方。
そんな曙さんは、
あのイチロー選手と、
意外な繋がりがあったのです!
イチロー選手といえば、
辰吉丈一郎さんなどとの繋がりが知られてますが、
曙さんとの繋がりはまったく知られていません。
今回は、曙さんとイチロー選手の、
まさかの感動エピソードを書いてみたいと思います。
このエピソードは、かつてのイチロー選手の評判の、
「チームではなく自分のことしか考えてプレーしてない」という、
嫌な誤解を吹き飛ばす内容にもなっています。
曙「初めまして」イチロー「横綱、実は僕、横綱と初めてではありません。」
イチロー選手も曙さんも互いに、
トップアスリートとして、
名を世間に轟かしていた頃、
たまたま、ある場所にて、
曙さんとイチロー選手は、
挨拶を交わしたそう。
そのとき、曙さんは、
イチロー選手に、「初めまして」と挨拶。
するとイチロー選手は、
「横綱、実は僕、横綱とは初めてではありません。」
と言葉を返したそうです。
びっくりする曙さんに、
イチロー選手は続けて、
こう言葉を並べたそうです。
「数年前、温泉旅館の玄関先で、野球少年を励ました事はありませんでしたか?
実は、あれは僕なんです。
おかげさまでプロ野球選手になれました。
僕は横綱から励まされた言葉、今でも忘れません。
ありがとうございました。」
曙さんは、あまりにも偶然すぎる運命に、
びっくりしたそうです。
その、イチロー選手が、
かつて、曙さんにかけられた言葉は、
彼(イチロー選手)が、
まだプロ野球選手にもならない、
1991年の高校3年生の頃に、
宿舎の玄関先で言われた言葉のようです。
それは当時、イチロー選手が、
自分のスクイズの失敗が原因で、
試合に負けてしまい、
宿舎の玄関で、涙ぐんでいたときでした。
曙さんは、連続勝ち星記録を更新し、
そのお祝いに、温泉に出かけ、
たまたま入った旅館の玄関にて、
泣きそうな顔で落ち込んでる、
当時、坊主頭の鈴木一朗少年を見つけたそうです。
鈴木一朗少年は、自分のミスで試合に負けてしまったことに、
責任感を感じて、落ち込んでいたみたいです。
そのとき、曙さんが鈴木少年にかけた言葉が、
「負けて覚える相撲かなという言葉があります。
私も相撲で負けてがっかりする事はあるけど、勝ってばかりの人生など存在しないよ。」
そして、鈴木少年は、
「ありがとうございます、元気が出ました。」
と、曙さんにお礼を言い、
その場を去ったそうです。
曙さんは、当時(1991年)から、
世間で有名な選手だったので、
当時の鈴木少年も知っていたことでしょう。
きっと、イチロー選手は、
ドラフトでプロに行き、
1軍で活躍したときから、
いつか、
横綱にお礼を言えるタイミングを、
探していたのではないでしょうか?
先輩に対して生意気なイメージがついてしまうことも多いイチロー選手ですが、
心細いときや、辛いときに、支えてくれた恩人のことは決して忘れないのでしょう。
そして、愛工大名電にて、
当時、高校3年生だったイチロー選手が、
チームの敗北に責任を感じ、
涙ぐむほど落ち込んでいた事実も素敵です。
イチロー選手は高校生の頃の自分を語ると、
「当時はプロを目指して、10割を目標にしてた。」←自分の記憶(言い方違うかも)
など、感動的な話からは離れた、
そっけないエピソードばかり語ります。
その分、あとになってわかる話のキレ味がすごくて、
これもイチロー選手の素敵な一面ですね。
(なんだが不器用な感じもしますが、そこがまた良いです!)
現在の曙さんとイチローさん交友は不明ですが、
感謝の気持ちを、密かに持ち続けてることでしょう!