朝ドラでも注目の沖縄出身!ソフトバンク・東浜巨投手がノーノー達成

2022年のプロ野球界では、佐々木朗希投手の完全試合や東浜巨投手、今永昇太投手のノーヒットノーランなど、投手による大記録が例年になく多く達成されています。その中でも、沖縄県出身の東浜巨投手がノーヒットノーランを達成したことは、沖縄県が本土に復帰して50年という節目に、非常に意義あるものとなりました。

そこで今回は「朝ドラでも注目の沖縄出身!ソフトバンク・東浜巨投手がノーノー達成」と題して、東浜巨選手についてまとめていきます。

東浜巨投手のプロフィール

  • 氏名:東浜巨(ひがしはまなお)
  • 生年月日:1990年6月20日
  • 出身地:沖縄県うるま市
  • ポジション:投手
  • 投打:右投右打
  • 身長/体重:182cm/83kg
  • 経歴:沖縄尚学高-亜細亜大-ソフトバンク
  • ドラフト:2012年ドラフト1位

試合内での修正能力も高く、プロ入り前から高い奪三振能力も持ち合わせていた、東浜巨投手。パーフェクトゲームを達成した佐々木朗希選手のようなエンターテイメント性や派手さはありませんが、着実にアウトを重ねていく、玄人好みしそうな投球術で相手打者を打ち取っていきます。

東浜巨投手の経歴

ここからは、東浜投手の経歴を振り返ります。

与那城小学校

1年生から所属していた少年野球チーム「与那城ストロング」で野球人生がスタートします。

与勝中学校

軟式野球部に所属し、3年夏は県大会優勝、九州大会3位とエースとしてチームを牽引し、沖縄県の名門・沖縄尚学高校へ進学します。

沖縄尚学高校

2年生からエースとして活躍。3年生のセンバツでは、準々決勝で左膝に打球を受け負傷しますが、痛み止めを服用しながらエースとしてチームの日本一に大きく貢献しました。プロ注目の選手でしたが、亜細亜大学の生田監督の熱心さに打たれ、プロ志願届は提出せず、亜細亜大学へ進学します。

亜細亜大学

1年生から試合に登板し、活躍を続けます。4年生には、同校の投手では初となる主将に就任し、春のリーグ戦でチームを2季連続のリーグ優勝に導きました。個人の記録では、6完投・4完封(自己最多)・5勝・59回・防御率0.92でリーグトップを記録し、最高殊勲選手・最優秀投手・ベストナインの3冠に輝きました。

リーグ戦後は、全日本大学野球選手権に出場しました。6月13日の八戸学院大学との初戦で大学初の全国1勝を掴むと、続く愛知学院大学戦では完封勝利。早稲田大学との決勝戦では先発したものの、7回4失点で敗戦投手となり、準優勝に終わりました。

4年秋のリーグ戦では、チームは開幕から8戦全勝で3季連続となるリーグ優勝を達成しました。東浜投手も9月26日の國學院大学戦で、通算22度目の完封勝利をあげ、10月24日の青山学院大学戦で自己最多の13奪三振を奪う活躍を見せました。通算では420奪三振となり、大場翔太さん(元楽天)が持っていた奪三振数のリーグ記録を更新しました。5試合の登板全てで完投、リーグ3位の防御率1.02を記録し、2季連続で最高殊勲選手・最優秀投手・ベストナインの3冠に輝きました。

その後、10月のドラフト会議でソフトバンク、西武、DeNAから指名を受け、競合の末ソフトバンクへの入団が決定しました。

プロ入り後

即戦力として期待され、ルーキーイヤーの2014年から一軍での登板を経験します。序盤こそ結果が出ませんでしたが、一年目でプロ初完投・初完封を飾ります。しかしその後は、結果が出る→怪我をするという流れができてしまい、思うように結果を残すことができませんでした。

入団から昨年までの9年間の通算成績は、122試合に登板(先発では116試合)し、53勝29敗、防御率3.20です。怪我のたびに体づくりに取り組み、徐々に球速も上がり、ついに今年5月11日の西武戦でノーヒットノーランを達成しました!

プロ10年目でノーヒットノーラン達成!

プロ入り10年目となった今季は、2022年5月11日に福岡ペイペイドームでの西武戦で無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を達成しました!今年は沖縄県が本土復帰50年を迎える節目の年でもあり、東浜投手の大記録達成の4日後が本土復帰の記念日だったことから多くの沖縄県の方、野球ファンが歓喜に包まれたことと思います。

佐々木朗希投手のように三振をとるのではなく、打たせて取る投球でチームにテンポをもたらし、この試合でも97球というマダックス(9回を投げて100球未満)で達成となりました。

 

野球以外の活動にも積極的!地元・沖縄への思い

地元・沖縄への思いが非常に強い東浜投手ですが、野球以外でも様々な活動で故郷に還元しています。

2015年〜現在

サンゴ礁の再生事業を手掛ける「沖電開発株式会社」と契約を結び、1勝につきサンゴ苗10株を寄付しています。オフにはDeNAの嶺井博希選手と共に宜野湾市の海に潜り、サンゴ植え付けも行っています。

2019年

火災によって焼失した首里城再建のため、東浜投手を含む沖縄出身のプロ野球選手の有志20人で107万円を那覇市に寄付しました。

2020年

沖縄でも新型コロナウイルスの感染が急激に拡大したことを受けて、母校である小中高校と医療従事者に向けて4万枚のマスクを寄付しました。

最後に

今回は、東浜巨選手のプロフィールから経歴についてまとめてきました。調べてみると、学生時代はキャプテンを歴任したり、沖縄への還元活動を行ったりと東浜巨投手の人柄の良さがよくわかりました!派手さはありませんが、コツコツと努力を積み重ねていく東浜投手を引き続き応援していきましょう!

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